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マンチカンの値段相場|激安な猫を選んで大丈夫?後悔しない選び方

マンチカン

マンチカンを家族に迎えたいと考えているあなた、ペットショップやブリーダーのサイトで値段を見て驚いたことはありませんか。

同じマンチカンなのに、10万円以下で売られている子猫もいれば、50万円を超える個体もいて、一体どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

マンチカンの値段は、短足か長足か、毛色は何色か、どこで購入するかによって大きく変動します。

さらに、激安で売られている子猫には、健康リスクや悪質な繁殖環境といった見えない落とし穴が潜んでいることも少なくありません。

スコティッシュフォールドとのミックスであるスコマンチも、価格は安いものの深刻な骨の病気を抱えるリスクが高いのです。

この記事では、2026年2月時点での最新の価格相場データをもとに、マンチカンの値段に関する全ての疑問にお答えします。

購入時の初期費用だけでなく、15年間で最大600万円にもなる生涯費用の試算や、信頼できるブリーダーの見分け方まで、後悔しない選び方を具体的に解説していきます。

  • マンチカンの平均価格相場と短足・長足による価格差の理由
  • 10万円以下の激安マンチカンに潜む3つの危険なリスク
  • 購入後15年間でかかる生涯費用の詳細な内訳と試算
  • 信頼できるブリーダーを見極める5つのチェックポイント

マンチカンの値段は平均15〜30万円!なぜこんなに差があるの?

2026年現在、マンチカンの平均的な購入価格は19万円から25万円の範囲に収まっています。

しかし、個体の特徴や販売ルートによって、実際の価格は10万円台から50万円超まで極めて広い幅があるのが実情です。

ここでは、この価格差を生み出す4つの主要な要因について詳しく見ていきましょう。

要因価格への影響価格帯の目安
足の長さ短足は希少性が高い短足30-50万円
長足10-15万円
販売場所中間マージンの有無ペットショップ25-60万円
ブリーダー直販15-45万円
毛色人気色・希少色シルバー約23万円
レッド・クリーム約19-20万円
血統チャンピオン系統+10-20万円

販売場所で10万円以上変わる…どこで買うのが正解?

マンチカンをどこで購入するかによって、価格は大きく変動します。

主な販売ルートは、ペットショップ、ブリーダー直販、里親募集の3つです。

ペットショップは利便性の代償として最も高額

ペットショップでの販売価格は25万円から60万円と最も高額です。

これは、ブリーダーからオークション(競り市)を通じて仕入れ、店舗で販売するというビジネスモデルによるものです。

仕入れ値に加えて、輸送費、オークション手数料、テナント料、人件費、広告宣伝費が上乗せされるため、最終価格が高くなります。

都市部の駅近などアクセスの良い立地や、飼育用品を一式揃えられるワンストップサービスが魅力ですが、流通経路を経る過程で子猫に輸送ストレスがかかることや、仕入れ元のブリーダーの質が不透明な点は懸念材料となります。

ブリーダー直販は透明性と専門性が強み

ブリーダーから直接購入する場合の価格帯は15万円から45万円です。

中間マージンが発生しないため、同等のクオリティであればペットショップよりも安価に設定される傾向があります。

2019年の動物愛護管理法改正により、ブリーダーの事業所での対面説明と現物確認が義務付けられています。

このため、親猫や兄弟猫を見学でき、成猫になった時のサイズや性格を予想しやすいというメリットがあります。

衛生管理が行き届いた環境で育った子猫は、心身ともに健康である確率が高いでしょう。

ただし、郊外や地方に拠点を置くブリーダーが多く、訪問に時間と交通費がかかる点や、ブリーダー個人との契約となるため保証内容に差が出やすい点には注意が必要です。

里親募集は倫理的選択だが子猫は稀

里親募集や保護猫譲渡では、費用相場は3万円から6万円(医療費実費負担として)です。

純血種のマンチカンが保護されるケースは稀ですが、ブリーダーの繁殖引退猫(4〜6歳程度)や、飼育放棄された個体が募集に出ることがあります。

成猫であれば性格が確定しており飼育の難易度が低く、何より行き場のない命を救うという社会貢献の側面が大きいメリットです。

ただし、人気の短足子猫が里親募集に出ることはほぼなく、マンチカン特有の疾患を抱えているために放棄されたケースもあるため、譲渡後の医療費リスクは考慮する必要があります。

短足と長足で15万円も違う?見た目だけじゃない価格差の真実

マンチカン最大の特徴である短い足は、実は市場価値の源泉となっています。

しかし、この価格プレミアムの背後には生物学的な制約が存在します。

短足が生まれる確率はわずか50%以下

マンチカンの短足形質は、常染色体上の優性遺伝子(M遺伝子)によって発現します。

メンデルの遺伝法則に従えば、短足のマンチカン(Mm)と長足の猫(mm)を交配した場合、短足が生まれる確率は理論上50%です。

しかし、短足遺伝子同士の交配(Mm × Mm)によって生じるホモ接合体(MM)は致死遺伝となり、母胎内で死亡する確率が高いのです。

そのため、倫理的かつ健全なブリーディングにおいては、致死リスクを回避するために短足と長足の交配が推奨されます。

この遺伝的制約により、一回の出産で得られる短足個体の数は必然的に限定されます。

さらに、単に足が短いだけでなく、背骨のラインが美しく関節に異常が見られない健全な短足個体となると、その出現率はさらに低下します。

この生物学的な希少性が、短足個体の価格を30万円から50万円、あるいはそれ以上に押し上げる主要因となっています。

長足マンチカンは健康面で有利なコスパの良い選択

同じ親から生まれた兄弟であっても、短足遺伝子を受け継がなかった長足の個体が存在します。

これらは遺伝的には正真正銘のマンチカンであり、性格や毛質の良さは共通していますが、外見上は一般的な雑種猫と区別がつきにくいため、市場における需要は圧倒的に短足イメージに偏っています。

長足個体の価格は10万円から15万円程度で、場合によっては10万円を切る価格で譲渡されることもあります。

しかし、獣医学的観点からは、長足個体は短足個体に比べて椎間板ヘルニアや関節疾患のリスクが低く、運動能力も高いため、健康で性格の良い猫を求める層にとってはコストパフォーマンスの高い選択肢として再評価されつつあります。

レッグタイプ価格相場健康リスクこんな人におすすめ
短足(スタンダード)25-40万円椎間板ヘルニア・関節炎のリスク高マンチカンらしい見た目重視の方
中足12-18万円中程度見た目と健康のバランス重視
長足(ノーマル)10-15万円低い(一般的な猫と同等)健康とコスパを重視する方

血統書と毛色で値段が倍になることも

2026年の最新トレンドにおいて、毛色はマンチカンの価格を左右する重要なパラメータです。

人気色や希少色の個体は、標準的な毛色と比べて5万円から10万円以上高く設定されることも珍しくありません。

人気の毛色トップ3

レッド(オレンジ色)は、暖かみのある色合いが幸福を呼ぶとして日本で伝統的に人気が高く、平均価格は約20万円です。

タビー(縞模様)が鮮明な個体ほど評価が高くなります。

クリーム(レッドの希釈色)は、柔らかい印象を与え、特に女性層からの支持が厚い毛色で、平均価格は約19万円です。長毛種との相性が良く、優雅さが際立ちます。

ブラウン(いわゆるキジトラ)は、野性味と愛らしさのバランスが良く、汚れが目立ちにくいという実用的な理由でも選ばれており、平均価格は約19万円となっています。

最高値を付けるシルバータビー

アメリカンショートヘアのような美しい銀色のタビー柄を持つシルバーマンチカンは、毛色の美しさを維持するブリーディングが難しく、平均価格が約23万円と頭一つ抜けて高額です。

短足の愛らしさとクールな被毛のギャップが評価され、価格を押し上げています。

特殊な価値を持つ毛色

純白のホワイトマンチカンは神秘的であり、オッドアイ(左右の目の色が違う)の個体は10万円以上のプラス査定となることがあります。

ただし、白猫には聴覚障害のリスクがあるため、購入前の健康確認が重要です。

三毛猫のキャリコは、ブリーディングにおいて美しい三色のバランスを出すのが難しく、メスの平均価格は約20万円です。

パステルカラーのダイリュートキャリコはさらに高値で、25万円以上となります。

オスの三毛猫は遺伝的にXXY染色体を持つクラインフェルター症候群等の稀なケースでしか生まれず、数万分の一の確率のため、市場価格という概念を超えた希少価値を持ちます。

チャンピオン系統の血統は別格

TICA(The International Cat Association)やCFA(The Cat Fanciers’ Association)といった国際的な猫血統登録団体の血統書が付帯し、かつ両親がグランドチャンピオン(GC)などのタイトルを保持している場合、その子猫は遺伝的に優れた容姿と性格を受け継いでいる可能性が高いと判断されます。

このような良血統の個体は、標準価格に10万円から20万円が上乗せされるのが通例です。

月齢・性別でも変動する価格のカラクリ

ペットショップにおける生体価格は、生鮮食品と同様に鮮度(月齢)に強く依存します。

月齢という賞味期限

生後2から3ヶ月(販売解禁直後)は最も需要が高く、価格のピークを迎えます。

特に8週齢規制(生後56日経過後の引き渡し)をクリアした直後の子猫は、最高値で取引されます。

生後4から5ヶ月になると幼さが抜け始め、価格はピーク時の80%から70%程度に下落します。

生後6ヶ月以降は成猫に近づき、ケージ内での長期滞在が懸念されるため、大幅な値下げ(30%から50%オフ)が行われます

10万円以下で販売される売れ残り個体が出てくるのはこの時期です。

性別による微細な差異

一般的に、猫の生体価格に大きな性差はありませんが、繁殖能力を持つメスの方が1万から2万円程度高く設定される傾向があります。

しかし、マンチカンの場合は、オスの方が骨格が太く顔が丸くなりやすいため、マンチカンらしい愛嬌が出やすいとして、ショータイプとしての評価はオスの方が高くなるケースも散見されます。

マンチカンの値段が10万円以下…激安な子猫を選んで大丈夫?

市場相場(20万円前後)を大幅に下回る激安マンチカンには、経済合理性に基づいた安さの理由が存在します。

これを理解せずに価格だけで飛びつくことは、将来的に甚大なコストと精神的苦痛を招く恐れがあります。

価格帯リスクレベル想定される問題
7万円以下🔴 極めて高いパピーミル由来、遺伝子検査未実施、感染症リスク
8-12万円🟡 注意が必要売れ残り、訳あり個体、ミックス種の可能性
15-30万円🟢 適正価格標準的な健康管理、血統書付き
30万円以上🟢 高品質短足、希少毛色、チャンピオン系統

7万円以下は要注意!激安マンチカンの3つの落とし穴

10万円以下で利益を出すためには、原価(飼育コスト)を極限まで削る必要があります。

これを実行しているのが、パピーミルと呼ばれる悪質繁殖業者です。

落とし穴1:パピーミル(繁殖工場)の薄利多売モデル

狭小なケージに猫を詰め込み、回転率を上げるために母猫に発情が来るたびに交配を強制します。

法改正により生涯出産回数やケージサイズに規制が入りましたが、監視の目を盗んで劣悪な環境で繁殖を続ける業者は根絶されていません。

ワクチン接種や寄生虫駆除、適切な栄養管理を省略するため、猫風邪(ヘルペスウイルス、カリシウイルス)や内部寄生虫、皮膚病(真菌症など)を抱えた状態で出荷されることがあります。

さらに、手持ちの猫同士で無計画に繁殖を繰り返すため、遺伝的多様性が失われ、先天性疾患の発現率が高まります。

落とし穴2:遺伝子検査の省略という時限爆弾

マンチカンには深刻な遺伝病リスクがありますが、適切な遺伝子検査(PKD、PRAなど)を実施するには1頭あたり約2万円のコストがかかります。

激安個体では、利益確保のためにこれらの検査が意図的に省略されている可能性が極めて高いのです。

購入後の実例として、5万円で購入したマンチカンが1歳で多発性嚢胞腎(PKD)を発症したケースがあります。

完治しない病気のため、生涯にわたる投薬と定期的な血液検査、点滴治療が必要となり、年間医療費が30万円を超え、5年間で150万円以上を費やしたという事例も報告されています。

初期費用の安さは、将来の医療費リスクとトレードオフの関係にあるのです。

落とし穴3:訳ありの明示と隠蔽

足の奇形、極端な噛み合わせ異常(オーバーショット/アンダーショット)、尾曲がり、停留睾丸などの欠点がある場合、良心的な販売者はそれを明示して価格を下げます。

しかし、悪質なケースでは、ヘルニアの予兆や心雑音などの内部疾患を隠してセール品として販売することがあります。

購入直後に重篤な病気が発覚しても、生体という特性上、返品・返金には応じないという免責条項を盾に泣き寝入りを強いられるトラブルが後を絶ちません。

スコマンチ(スコティッシュ×マンチカン)が安い理由

耳が折れていて足が短いという、商業的に売れる要素を掛け合わせた交配種、通称スコマンチが存在します。

しかし、この交配は獣医学的見地から極めて危険視されており、動物福祉の観点からも重大な倫理的問題を孕んでいます。

両親から二重に骨の異常を受け継ぐリスク

スコティッシュフォールドの折れ耳は、軟骨の形成不全を引き起こす遺伝子変異によるものであり、これは耳だけでなく全身の関節軟骨にも影響を及ぼす骨軟骨異形成症のリスクを内在しています。

一方、マンチカンの短足もまた、骨の成長に関わる遺伝子変異です。

これらを掛け合わせることは、骨格形成に異常をきたす遺伝子を二重に背負わせる行為に他なりません

その結果、スコマンチは重度の骨軟骨異形成症を発症するリスクが劇的に高まります。

生涯続く痛みと治療法のない苦しみ

発症した個体は、手足の関節に骨瘤(こつりゅう)と呼ばれる骨のコブができ、関節が変形して固まってしまいます。

動くたびに激痛が走るため、歩行を嫌がり、高い所に登れなくなります。

重症化すると、痛みで触られることさえ拒絶するようになります。

現代獣医療において、骨軟骨異形成症を完治させる治療法は存在しません。

痛み止め(NSAIDs)の投与や、放射線治療による疼痛緩和といった対症療法が生涯続くことになります。

獣医師の多くは、生涯続く痛みを生み出すことがわかっている交配は避けるべきという見解で一致しています。

動物福祉先進国であるオランダでは、骨軟骨異形成症による苦痛を防ぐため、スコティッシュフォールドの繁殖そのものが法律で禁止されています。

日本においては法的な禁止には至っていませんが、こうした国際的な動向や獣医学的なエビデンスを無視して生産されるスコマンチを購入することは、間接的に虐待的繁殖を支援することになりかねません。

信頼できるブリーダーを見極める5つのチェックポイント

良質なマンチカンと出会うためには、良質なブリーダーを見極める眼力が問われます。

以下の5点を厳格な基準として確認してください。

チェックポイント1:第一種動物取扱業登録証の掲示と有効性

事業所の目立つ場所に掲示されているか、登録番号や有効期限が最新であるかを確認します。

2019年法改正以降、登録要件が厳格化されており、これがない業者は論外(違法業者)です。

チェックポイント2:飼育環境の臭いと密度

見学時にアンモニア臭が鼻を突くような環境は、清掃が行き届いていない証拠です。

また、狭いケージに多数の猫が収容されていないか、数値規制(ケージサイズ等)を守っているかを確認します。

チェックポイント3:親猫(母猫)への面会

感染症予防などを理由に頑なに親猫を見せないブリーダーは、親猫の状態が悪くて見せられない(パピーミルの疑い)可能性があります。

健全なブリーダーであれば、自慢の親猫を喜んで紹介してくれるはずです。

チェックポイント4:遺伝子検査結果の書面開示

PKD等の検査結果証明書を提示できるかが、健康管理の客観的な証明となります。

検査済みですという口頭説明だけで済ませようとする業者や、証明書を見せたがらない業者は、検査を行っていないか都合の悪い結果が出ている可能性が高く、取引を中止すべきです。

チェックポイント5:リスク説明の有無

マンチカンは健康です、短足でも病気になりませんといったメリットしか強調しない業者は不誠実です。

ヘルニアのリスクがあるため太らせないでください、段差に注意してくださいといった、飼育上の注意点やリスクを正直に説明してくれるブリーダーこそが信頼に足ります

マンチカンは購入後にいくらかかる?生涯費用を試算してみた

マンチカンを迎え入れる際には、生体価格以外にもまとまった初期費用が必要となります。

さらに、15年間の飼育期間で最大600万円近い総コストが発生する可能性を理解しておく必要があります。

費用カテゴリー金額の目安備考
初期費用(生体代除く)10-18万円ワクチン、去勢避妊、グッズ一式
年間維持費18-30万円短足は関節ケアで+3-8万円/年
15年間の生涯総額(健康な長足)約365万円大きな病気なしの理想的シナリオ
15年間の生涯総額(短足・疾患発症)約580万円ヘルニア手術や慢性疾患管理含む

初期費用は生体価格以外に約7万円必要

マンチカンを迎える準備として、医療・法的手続きと飼育環境整備に分けて初期費用を見ていきましょう。

医療・法的手続き費用

項目費用相場(税込)詳細・備考
混合ワクチン接種5,000-8,000円/回子猫期は免疫獲得のため2〜3回の接種が必須。3種混合が一般的
ウイルス検査4,000-6,000円猫エイズ(FIV)、猫白血病(FeLV)の有無を確認。先住猫がいる場合は必須
初回健康診断3,000-10,000円触診、聴診、検便など。血液検査を含めると高額になる
マイクロチップ装着5,000-10,000円販売業者に装着義務があるため、通常は生体代に含まれるか別途請求される。環境省データベースへの登録手数料(オンライン300円、書面1,000円)が別途必要
不妊去勢手術オス:15,000-30,000円
メス:25,000-50,000円
生後6ヶ月頃に実施。自治体によっては数千円の助成金制度あり

マンチカン特有の飼育環境整備

マンチカン特有の事情として、足腰への負担軽減が最優先事項となります。

フローリングは滑りやすく、ヘルニアの主因となるため、クッションフロアやタイルカーペットの敷設は必須です。

これに1万から3万円程度の予算を割くべきです。

通常の猫用タワーでは段差が高すぎて登れなかったり、降りる際の衝撃で腰を痛めたりするため、ステップの段差が低いシニア猫対応や短足猫対応のモデル(1.5万から2.5万円)を選ぶ必要があります。

トイレ、ケージ、キャリーバッグ、食器、爪とぎなどの基本グッズで3万から5万円かかります。

初期費用合計(生体代別)は約10万円から18万円となります。

これに生体価格(平均20万円)を加えると、初期導入時には30万円から40万円の資金を用意しておくのが現実的なラインです。

年間維持費は18〜30万円…短足は医療費がかさむ覚悟を

2026年時点での経済状況を加味した年間維持費を、アニコム損保の調査データを基に試算します。

基本的な年間維持費の内訳

フード・おやつ代は約8万円です。円安と原材料高騰の影響で、キャットフードの価格は上昇傾向にあります。

肥満は椎間板ヘルニアの最大のリスク要因であるため、安価な炭水化物中心のフードではなく、高タンパクでカロリーコントロールされたプレミアムフード(体重管理用)を与えることが推奨されます。

これが食費を押し上げる要因です。

猫砂・日用品は約2.5万円で、消耗品費も物価高の影響を受けています。

医療費(予防・軽微な治療)は約5万円です。年1回のワクチン、ノミ・ダニ予防薬、定期健康診断が含まれます。

マンチカンは関節の触診やレントゲン検査を定期的に受けることが望ましいため、一般的な猫より検診費用がかさみます。

光熱費(追加分)は約3.5万円です。

猛暑と厳冬の対策としてエアコンの常時稼働が必須で、エネルギー価格の高騰が家計を圧迫しています。

ペット保険料は約4万円(月額3,000円から3,500円の70%補償プランを想定)です。

短足マンチカン特有の追加コスト

サプリメントに年間約2万円が必要です。

関節軟骨を保護するグルコサミン、コンドロイチン、MSMなどが配合されたサプリメントを若齢期から継続投与することが、将来の医療費削減につながる投資となります。

短足特有の環境整備として、滑り止めマットの買い替えや階段の設置に年間1万から2万円、ヘルニア予防の定期検診に年間2万から3万円がかかります。

マンチカンの年間維持費合計は約25万円となり、これは一般的な猫の平均維持費(約17.8万円)を約40%上回る水準です。

この差額は主に、関節ケア(フード、サプリ、検診)と保険料によるものです。

15年で総額400〜600万円!長足と短足で200万円差も

マンチカンの寿命を15年と仮定し、健康状態によって生涯コストがどの程度変動するかをシミュレーションします。

ケースA:健康な長足マンチカンの場合(理想的シナリオ)

長足個体は骨格的な無理が少なく、大きな疾患にかからずに天寿を全うするケースも多くあります。

  • 初期費用:15万円(生体代10万円+初期経費5万円)
  • 年間維持費:20万円×15年=300万円(大きな病気がないため、療法食やサプリ代を標準的な範囲に抑制)
  • シニア期医療費:50万円(高齢期の慢性腎臓病ケア、投薬、点滴などを想定)
  • 生涯総コスト:約365万円

ケースB:短足で疾患を発症した場合(高リスクシナリオ)

短足個体を購入し、中高齢期に椎間板ヘルニアを発症、その後も関節ケアが必要となった場合を想定します。

  • 初期費用:50万円(生体代35万円+初期経費15万円。人気の短足・希少色を購入し、滑り止めリフォームなども徹底)
  • 年間維持費:28万円×15年=420万円(高品質療法食、高機能サプリメント、定期的な検診により維持費が高騰)
  • 突発的医療費(ヘルニア手術):60万円(MRI検査、手術、入院、リハビリの総額)
  • 慢性疾患管理費:50万円(術後のケア、関節炎の疼痛管理など)
  • 生涯総コスト:約580万円

両ケースの差額は200万円以上に達します。

マンチカンを飼うということは、最大で600万円近い生涯支出が発生する可能性を受容することと同義です。

特に短足個体を迎える場合は、ケースBのシナリオを現実的なリスクとして資金計画に組み込む必要があります。

マンチカンの値段で後悔しないために…後悔しない選び方の最終チェック

ここまで、マンチカンの価格相場から激安リスク、生涯費用まで詳しく解説してきました。

最後に、購入前に必ず確認すべきポイントをまとめます。

安さより「この子と15年過ごせるか」で選ぶ

値段だけで決めると後悔する理由は3つあります。

第一に、激安個体は健康リスクが高く、結果的に医療費が高額になる可能性があります。

初期費用を抑えても、5年後、10年後に治療費で数十万円から数百万円を支払うことになれば、本末転倒です。

第二に、不健全な繁殖環境で育った子猫は、心身に問題を抱えている可能性があります。

病気だけでなく、社会化不足による極度の人見知りや攻撃性といった行動問題が出ることもあり、飼育そのものが困難になるケースもあります。

第三に、健康な子を選ぶことが結果的に安上がりです

遺伝子検査を実施し、適切な飼育環境で育てられた子猫は、生涯を通じて医療費が少なく済む可能性が高く、長期的に見れば経済的にも精神的にも負担が軽いのです。

また、短足へのこだわりを手放す勇気も大切です。

長足のマンチカンは短足ほどの希少価値はありませんが、性格の良さや健康面での安心感は変わりません。

むしろ、ヘルニアのリスクが低く運動能力が高いため、活発に遊ぶ姿を楽しめます。

見た目だけに固執せず、15年間を共に過ごすパートナーとしての適性を総合的に判断することが重要です。

契約前に必ず確認すべき5つの書類

信頼できる販売者から購入するためには、以下の書類が全て揃っているかを確認してください。

  1. 血統書:TICA、CFAなどの正式な登録団体が発行したものであることを確認します。自家製の血統書や、登録団体が不明な書類は信用できません
  2. 健康診断書:直近1ヶ月以内に獣医師が発行したものであること。触診、聴診の結果、異常がないことが記載されているかを確認します
  3. ワクチン接種証明書:接種日、ワクチンの種類(3種混合など)、獣医師の署名が明記されていること
  4. 遺伝子検査結果:両親猫がPKD(多発性嚢胞腎)、PRA(進行性網膜萎縮症)、PK-Def(ピルビン酸キナーゼ欠損症)などの検査でクリア(陰性)であることの証明書。VEQTAなどの検査機関が発行したものが信頼できます
  5. 契約書:生体保証の内容(期間、対象疾患)、返金・代猫の条件、免責事項が明確に記載されていること。FIP(猫伝染性腹膜炎)は対象外など、特定の病気を免責にしていないか注意が必要です

これらの書類が一つでも欠けている、または提示を渋る販売者からの購入は避けるべきです。

この値段は高すぎ?迷ったときの判断基準

提示された価格が適正かどうか迷った時は、以下の基準で判断してください。

相場との比較

  • 相場±5万円なら適正価格:平均的なマンチカン(長足または中足、標準的な毛色)で20万円前後であれば、15万円から25万円の範囲は妥当です
  • 相場より10万円以上高い:短足、希少毛色、チャンピオン血統など、明確な理由があるかを確認します。理由が不明瞭な場合は、他の販売者と比較検討すべきです
  • 相場より10万円以上安い激安には必ず理由があります。パピーミル由来、遺伝子検査未実施、訳あり個体など、リスクを疑うべきです

焦って決めない

今日決めてくれたら値引きします、他にも検討している人がいるので早く決めてくださいといった販売者の言葉に焦らされないことが重要です。

15年間の責任を伴う決断を、その場の雰囲気で下すべきではありません。

また、ペットローンは慎重に検討してください。

生体価格を分割払いにできる便利なサービスですが、金利負担が発生するだけでなく、購入後の維持費や突発的な医療費も考慮すると、ローンを組まなければ購入できない経済状況での飼育は推奨されません。

貯蓄を含めた資金計画を立て、余裕を持って迎え入れることが、猫にとっても飼い主にとっても幸せな選択です。

マンチカンの値段と向き合う…後悔しない10のポイント

  • マンチカンの適正価格は19万円から25万円で、短足は30万円から50万円、長足は10万円から15万円が相場
  • 販売場所によって価格が大きく変動し、ペットショップは25万円から60万円、ブリーダー直販は15万円から45万円
  • 短足が生まれる確率は遺伝的に50%以下で、この希少性が高価格の理由
  • シルバータビーが最高値の約23万円で、毛色によって5万円から10万円以上の価格差がある
  • 10万円以下の激安マンチカンは、パピーミル由来や遺伝子検査未実施のリスクが極めて高い
  • スコマンチ(スコティッシュフォールド×マンチカン)は、重度の骨軟骨異形成症を発症するリスクが高く、オランダでは繁殖が法律で禁止されている
  • 初期費用は生体価格を除いて10万円から18万円で、マンチカン特有の滑り止め対策や専用タワーが必要
  • 年間維持費は約25万円で、一般的な猫より約40%高く、関節ケアのサプリや定期検診が必要
  • 15年間の生涯総コストは、健康な長足で約365万円、短足で疾患発症した場合は約580万円に達する
  • 信頼できるブリーダーを見極めるには、第一種動物取扱業登録証、親猫の面会、遺伝子検査証明書、リスク説明の有無を必ず確認すること

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